音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


「MLAJ研究セミナー2007」開催についてのご案内 


 

音楽図書館協議会2007年度研究セミナー

シンポジウム
日本の音楽資料・情報を考える

(参照・文化庁「音楽情報・資料の保存と活用に関する調査研究」)
 

【企画趣旨】

   音楽研究の基礎を形成する資料・情報の収集整理は、音楽大学図書館、専門資料館を中心として積極的に進められてきた。諸機関が所蔵する資料の概要についても現今のIT環境のなかで次第に明らかにされつつある。しかし、日本における音楽資料の収集と整理は、研究の多様化、多岐にわたる音楽諸活動に対して必ずしも十分に対応しているとはいい難い。「南葵音楽文庫」をはじめ、日本国内に散在するヨーロッパ古典作品の手稿譜や19世紀以前の印刷譜(国際音楽資料総目録RISM収録対象)、日本伝統音楽や近代洋楽資(史)料、日本の作曲家の作品、日々生産されている音楽活動情報、それらはどのように把捉、整理、保存され、共通の文化資産として、また研究資料として活用されるべきか。私達は今、多くの課題を抱えている。
 日本における音楽資料の収集、整理の方向性についての論議は折に触れて展開されてきた。とりわけ2005年度日本音楽学会全国大会におけるシンポジウムは、多岐にわたる音楽資料の現状について問題提起を行い、再検討を促した。 ほぼ同時期に開始された文化庁委嘱「音楽情報・資料の保存と活用に関する調査研究」(ニッセイ基礎研究所)は、国立国会図書館をはじめとする図書館、資料館はもとより、JASRAC 、現音、国立劇場、演奏連盟、レコード協会、音楽出版協会など、種々の音楽機関団体によるデータ情報、資料に対する取り組みを総合的に調査、その実態を明らかにするとともに、欧米主要機関の現地調査をも踏まえて課題を分析し、今後の方向性に示唆を与えている。政府機関による史上初の音楽資料関係調査として、また調査自体の質と規模において、大いに注目されてよい。
 本シンポジウムは、この文化庁調査を参照しつつ、今後の課題について検討する。音楽資料・情報ともっとも密接な関係を有する三つの団体―日本音楽学会関東支部、音楽図書館協議会、 IAML(国際音楽資料情報協会)日本支部―の共催が実現している。パネリストの発言に加えて参加者からの積極的な意見を求め、公開討論の場としたい。

共 催 日本音楽学会関東支部
IAML(国際音楽資料情報協会)日本支部
日 時 2007年11月10日(土)午後1時30分〜4時30分
会 場 東京音楽大学A館 地下会議室(A地下100)
http://www.tokyo-ondai.ac.jp/accessmap/index.html
参加費 無料
申 込 10月31日(水)までに所定の申込用紙に必要事項をご記入の上、 メールまたはファックスにてお知らせください。
パネリスト   小倉信宏(文化庁)
長木誠司(東京大学)
松浦淳子(国立音楽大学)
大幸直子(国立国会図書館)
金澤正剛(国際基督教大学名誉教授)
コメンテータ   柄田明美(ニッセイ基礎研究所)
司会   林淑姫(日本近代音楽館)
【プログラム】
13:10   受付
13:30   開会挨拶  主催者代表 荒川恒子(IAML日本支部長)
13:35   パネリストによる報告と提言
(1) 文化庁報告をめぐって
   小倉信宏(文化庁)
   長木誠司(東京大学)
   松浦淳子(国立音楽大学)
(2) 国立国会図書館における音楽資料とその取り組みについて
   大幸直子(国立国会図書館)
(3) 音楽資料・情報の現状と課題
   金澤正剛(国際基督教大学名誉教授)
15:00   休憩
15:10   質疑応答および全体討論
16:20    まとめ
16:30   閉会挨拶  音楽図書館協議会理事長 坂崎則子